「子ども達がおかしい」新聞やニュースなどで良く聞く言葉です。「キレる子」などという造語も現れ、子ども達の理解できない問題行動や、犯罪行為が取りざたされています。こういった子ども達の「おかしさ」の原因のひとつに挙げられているのが、生活リズムの乱れです。2005年に行われた調査で、3歳児の半数以上が午後10時にまだ就寝していない、という家庭生活における問題点が浮かび上がってきました。
生活リズムが乳幼児期に確立されることは、発達期の子ども達の脳とこころを健全に育てることに大きく関連します。この部分がうまく行かないと、成長した子どものこころは不安が高く、自己肯定感を持ちにくくなります。そんな子どもが何らかの精神的ストレスを受ければ、衝動性や問題行動へ繋がっていくことが容易に想像されます。子ども達の生活リズムを確立することは、今、日本の将来にも影響しかねない重要問題なのです。こんな背景から、平成18年4月、文部科学省も協賛して「早寝早起き朝ごはん」全国協議会 が発足し、同年から「子どもの生活リズム向上のための調査研究」が公募されました(文部科学省)。
今回、平成20年度の本プロジェクトの一環として成田が中心となって行った「リズム遊びで早起き元気脳」実行委員会の研究内容と結果を報告します。