今、子どもも大人も心がうまく働かないトラブル続出です。うつ病や不登校、キレる子・・さまざまな言葉が社会問題として取り上げられています。脳が元気に正しく育ち、不安やストレスを解消して心のトラブルを解決する大事な神経、「セロトニン神経」の研究をしているのです。
今日は、このセロトニンを鍛える五ヶ条をご紹介しましょう。
その1. 朝日をたっぷり浴びよう
その2. 運動をしよう
その3. 偏らない食生活を心がけよう
その4. 夜はぐっすり眠ろう
その5. ストレスを溜めず、安心した、頑張り過ぎない生活をしよう
・・・えっ?これって普通のことだよね?と思われたあなたは合格です。
そうなのです。セロトニン神経を鍛え、正しく脳を育てるためには、何よりも「普通の生活」をすることこそが大切なのです。
セロトニンという物質は朝早い時間に目から太陽の光が入ることで脳の視交叉という部分が刺激され、分泌が高まります。ですから、朝日が昇る時間帯にちゃんと目覚めていて、しっかりと目の中に太陽の光を入れることが、脳内のセロトニンの量を増やす秘訣なのです。さらにこのときに規則正しくリズミカルな運動をすると、脳内のセロトニン分泌量はさらに高まることが知られています。
そして、次に大事なのが、セロトニン作りの材料である必須アミノ酸のトリプトファンや各種ビタミンを身体に入れること。セロトニンは遺伝子から作られる物質ではないので、食べ物をきちんと摂らない限り補充はされないのです。たんぱく質やアミノ酸はもちろんのこと、補酵素として働くビタミンやミネラル、神経細胞の栄養源であるブドウ糖を含む炭水化物など、きちんとバランスの取れた食事を摂取することは、セロトニン鍛えの重要なポイントです。さらに、脳の中のセロトニンは、夜ぐっすり眠っているときにも少量分泌されることが知られています。できるだけ質の良い睡眠をたっぷり取れるように工夫することもとても大事なことです。
でも、何より最も重要なことは、なるべくストレスや不安をためない生活をこころがけることです。不安やストレスを解消するために、セロトニンはどんどん使われていきます。使われてなくなった分を補充できなくなったとき、人は不安から逃れられなくなり「不安で不安でたまらない」状態に陥ってしまいます。思考がどんどんネガティブになり、食欲や睡眠もうまくいかなくなります。衝動性もコントロールできまくなってうつやキレる子を引き起こしてしまいます。
こうなることを予防するためには、夜になって「ああ、まだ仕事が残っているから頑張らなければ。」「テスト勉強をちゃんとしなければ。」とあせったり不安になったりしてしまったとしても、そこはぐっと我慢(?)して「まあ、いいか。今日のところはお休みだっ!」と早寝をしてしまうことです。そうすれば、翌朝、日の出と共に目覚めるころには夕べの不安もどこへやら、「大丈夫大丈夫。昨日のやりのこしを一気に片付けてしまおう!」という前向きな気持ちになれます。セロトニンが脳の中で活躍してくれるからです。ぜひ、あなたも今日からセロトニンを増やして正しく脳を育てる生活を心がけましょう! |